無垢フローリング施工上の注意点

保管上の注意事項

日光が当たる場所、雨があたる場所、湿度が高く高温になるような場所は避けてください。

保管する際は、立てずに横にして必ず、乾燥角材の上に合板をしいて保管してください。立てかけて保管すると反り、曲がりの原因になります。

施工前に確認

無垢材の性質上、膨張・収縮を防ぐために開梱した状態でフローリングを外気に触れさせて、施工する場所の湿度・温度等に合わせてから施工してください。(チークなどは、箱から開梱した直後は蝋がかかっていますが、1週間くらいしますと表面が酸化して、色が落ち着きます。)

床下換気は十分ですか?(建築基準法:外周部の基礎には、換気面積300cm2以上の換気口を5m毎に設置)

床下の換気が十分でない場合、施工後に「暴れ」「突き上げ」「床鳴り」が発生する恐れがあります。

床暖房にご使用の場合は、床暖房対応品をご使用ください。
それ以外の商品は使用できません。

施工上の注意事項

1仮並べ

無垢フローリングは、突板貼フローリングと違い、全て色柄が異なりますので、施工する前に一度全部仮並べをして、色柄を調整してから張って下さい。

2下地加工

一回や地下室は湿度が高くなりやすく、また湿気が溜まりやすいので、無垢フローリングを使用する場合は、防湿シートや換気口をもうけて、防水・防湿・換気の対策を十分に考慮してください。製品の反り・膨張・割れの原因になります。

フローリングは直貼りせず、必ず下張り(耐水合板で12mm~15mm)、防湿シート等をしてから貼ってください。貼り方は右図のように、交互にずらして貼っていってください。

フローリングを貼っていく際は、隠し針と専用の接着剤を併用して施工してください。専用の接着剤以外(例えば木工用ボンド)を使用しますと、踏み鳴りの原因になりますので使用しないでください。

無垢フローリングは呼吸をしていますので、当然木が収縮し反りがおこるので、これらを防ぐために、特に冬場はフローロング同士の隙間を、名刺一枚分(0.2mm~0.3mm)空けることをお勧めします。夏場ですと、大気中の湿度が高いので、あまり気にすることはありません。また、ギリギリまで壁面に密着させないで、隙間を設けて巾木で隙間を隠してください。そうすることによって、フローロング同士の逃げを作る効果があります。

根太は45mm角以上、大引きは90mm角以上のプレナー掛けした乾燥材を使用してください。生材を使いますと自己の原因となります。

3クリアランスの方法

サネを強く叩きこみ過ぎると、無垢材の性質上、欠けたり潰れたり、また膨張時には反りが発生する場合がありますので、必ず名刺1枚分(0.2~0.3mm)の隙間を設けてください。

4養生

床材のごみを掃除機で吸い取った後、水気を避け、乾いた雑巾でほこりを拭き取ってください。

養生をする場合は養生テープを直接床面に張らないでください。テープの粘着で塗装が剥がれたり、接着剤が床面に付着し、汚染や変色の原因になる場合があります。やむを得ず養生テープを床面に直接貼る場合には、粘着力の弱い物を使用し、なるべく短期間の内に床材へのご配慮の上、ゆっくりと剥がしてください。

5使用上の注意

フローリングの側に、床暖房、暖房、ホットカーペット等を置きますと、木が痩せて隙間が空いたり、木が反ったり表面が割れたりする恐れがありますのでなるべく避けてください。

日ごろのお手入れは、乾拭きでお願いします。ワックス掛けは、1カ月に一回程度、フローロング専用のワックスでお願いします。

キャスター・重量物・机・椅子などにはそれぞれ、カーペット、敷板、ゴムキャップなどをしてフローロング表面を保護してください。

6メンテナンスについて~汚れたときのお手入れ~

汚れの種類によって処理方法が若干異なりますが、最初に乾拭きで除去を試み、それでも落ちない場合は、下記のようにお手入れ願います。

汚れの種類 ステップ1 ステップ2
タイプ1醤油、ソース、マヨネーズ 台所の中性洗剤を溶かして、ぬるま湯でよく絞った雑巾で拭いてください。汚れが落ちたら、乾いた柔らかい布でから拭きしてください。 さらに汚れが落ちにくい場合は、家庭用洗剤の原液を付けた雑巾で拭いてください。汚れが落ちたら、乾いた柔らかい布で乾拭きしてください。
タイプ2ケチャップ、クレヨン、水性ペン 布にベンジンをつけ、手早く拭いてください。汚れが落ちたら、乾いた柔らかい布で乾拭きしてください。 さらに汚れが落ちにくい場合も、繰り返しベンジンをつけた布で拭きます。このとき、一度に落とそうとせず、時間を置いてから行います。汚れが落ちたら、乾いた柔らかい布で乾拭きしてください。
タイプ3油性ペン タイプ②と同様に、布にベンジンをつけ、手早く拭いてください。汚れが落ちたら、乾いた柔らかい布で乾拭きしてください。汚した直後であれば、消しゴムで落ちる場合もあります。 さらに汚れが落ちにくい場合も、繰り返し処理しますが、完全に落ちない場合が多いため、特に油性ペンをつけないよう注意してください。